クレジットカード情報漏えいのニュースが多くなっています。ネット通販利用にはクレカ支払が必須と言えますが、このようなニュースを聞くと躊躇したくなりますね。アンケートで積極利用派が4割と聞いても納得してしまいます。
そこで今回は、クレジットカードの安全な使い方を解説します。
クレジットカードを安全に利用する方法
クレジットカードを利用する際、カードの利用者が名義人であることを確認する必要があります。しかし、カード番号を他人に知られると本人に成りすまして名義人のごとくカードを利用することが可能になります。
特にネット通販は、カード番号などの情報だけで決済ができるため、不正利用がされやすいです。最近ニュースで情報漏洩の事件が報道されていますが、この情報が犯罪組織に渡ると不正利用の可能性があります。
しかし、カード番号以外の情報がなければ決済ができないようにすれば不正利用はやり難くなります。その手段はいろいろと講じられています。
- クレジットカード利用には本人確認が不可欠
- 情報漏えいにより本人確認に必要な情報が流出することがある
- ネット通販はこの情報だけで買い物ができるため不正利用がされやすい
- カード番号以外の情報がなければ決済できないような手段が講じられている
ICチップは偽造が難しい
最近のクレジットカードを見ると、左上に金色のチップが見えます。これはカード決済の際に読み取り機と接触する端子のようなものです。この下にICチップが埋め込まれており、暗証番号などのデータが書き込まれています。
ICチップは、解読することも複製もかなり困難で、偽造カード対策に効果があります。
磁気ストライプ形式のカードだと、スキャンをするだけで磁気情報をすべて読み取ることができます。当然、その複製も容易であり偽造カードを作って支払に使うことを可能にしています。
- ICチップ搭載のクレジットカードは偽造が難しい
- 磁気ストライプのカードは簡単に偽造カードができてしまう
- 磁気ストライプのカードは不正利用が多くなる
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年間100億円超の被害!クレジットカードのスキミング(磁気データ盗難被害)に気をつけよう!
本人確認の確実性はICカードが有利
当然、クレジットカード決済の際に重視される本人確認はICカードの方が確実です。
日本の実情として、クレジットカード裏面のサインを確認せずに決済していることが多いです。磁気ストライプから読み取りをした場合、サインで本人確認をするのですが事実上していません。
これに対し、暗証番号がなければ決済できないICカードはサインレスでも他人のなりすましなどの問題は起きません。
- 本人確認を確実にするためには暗証番号が必要なICカードが有利
- 事実上サインの確認がされておらず、磁気ストライプのカードは不正利用が容易
暗証番号の管理設定は要注意
もっとも、肝心な暗証番号をカードに書いていたらICカードの意味がありません。カードと一緒に持っている免許証から安易に想像できる生年月日は盗難カードの不正利用を招きやすいです。
もちろん財布などを盗まれないように気を付けることが一番ですが、盗難や紛失を完全にゼロにすることは難しいでしょう。
💡 万が一の際にもカードの不正利用がされないような対策が必要です。
- 暗証番号の設定は他人にバレないように
- 万が一の際に不正利用されるか否かの境目になる
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クレジットカードの暗証番号変更方法と管理のコツ!
ネットでも安心して利用できます
ネット通販では不正利用を防ぐ方法が準備されています。ちょっと手間がかかる場合もありますが、不正利用に巻き込まれないようにする防御策の一環です。
カード番号だけでは買い物できない
クレジットカードの裏面にサインを書く欄があります。その右端上部に3ケタの数字が出ています。セキュリティコードと呼ばれる番号です。
ネット通販で買い物をする際、このセキュリティコードを入力しないと決済できないことが多いです。裏面なのでカード表面をスキャンされてもセキュリティコードはスキャンされない利点があります。
- ネット通販ではセキュリティコードがないと買い物できないことが多い
- カード裏面なのでスキャニングの被害に遭いにくい
- セキュリティコードはカード裏面に表示されている3ケタの数字
もっと厳重な本人確認の方法も
しかし、セキュリティコードもカードごと盗まれてしまったら効果がありません。そのため、最近のネット通販ではもっと効果的な本人確認の方法が導入されています。
ネット通販で買い物をしてカード決済をすると、信販会社のサイトに画面が移ることがあります。この際、信販会社に登録してある暗証番号を入力することで決済が完了します。つまり、カードを持っているだけでは決済ができないのです。
- カード自体を盗まれるとセキュリティコードは意味がない
- 決済の都度、暗証番号の入力を求められる決済システムが増えてきた
- カードを持っているだけでは決済ができない
ネット専用のクレカを別に発行してくれることも
最近はネット通販専用にバーチャルカードと呼ばれる別番号のクレジットカードを発行してくれることがあります。万が一ネット通販経由で情報漏えいしても被害は最低限に留まります。
💡 インターネットショッピング専用のバーチャルカードを発行できるクレジットカード
- エポスカード(エポスバーチャルカード)
- 楽天カード(楽天バーチャルプリペイドカード)
- 三井住友VISAカード(三井住友バーチャルカード)
- ライフカード(Vプリカ)
- オリコカード(オリコバーチャルカード)
ネット通販だけではなく、海外旅行でカードを利用するとお店と犯罪組織が結託していることもあります。これらの被害を最低限にするために信販会社も対策を打っており、効果も表れつつあるようです。
ただし、最後は利用者の認識でリスクを上げるか下げるかが決まります。できる限りの手段を取ることが大切ではないでしょうか。
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